メニュー

りんご酢って歯が溶けるの?【こどもおとな歯科監修】

[2023.08.25]

りんご酢って歯が溶ける?【こどもおとな歯科監修】

りんご酢での、歯磨きに使用することに関するリスクや歯科医からの意見を詳しく説明します。

 

りんご酢の性質

りんご酢は、りんごから作られる酢で、多くの健康食品としての評判が信じられています。特にリンゴ酢ダイエットが流行っています。

 

お酢はいいの?

お酢も歯への影響がある

お酢は酢酸を主成分とする酸性液体で、歯のエナメル質を溶かす可能性があります。 エナメル質は歯の表面を保護し、強度を提供する重要な層です。ただし、以下のような影響が出る可能性があります。

エナメル質の脱灰

酢の酸がエナメル質のミネラルを脱灰させることがあります。ミネラルが失われるとエナメル質が弱くなり、虫歯の発生リスクが生じます。また、酸が繰り返し作用すると、エナメル質の高い表面がザラつき、細菌や汚れが付きにくいとなります。

歯の感受性

エナメル質が進むと、歯が外部刺激に対してより敏感になる可能性があります。冷たい、熱い、甘い、酸っぱいなどの刺激に対して過敏に反応することがあります。

 

色素沈着

酸がエナメル質を脱灰させることで、歯が表面から色素を吸収しやすくなります。 飲食物の色素が歯に付着し、着色や変色がある可能性があります。

 

りんご酢ダイエットが流行っているので、少し気をつけて

ダイエットや健康促進のためにりんご酢(りんごの酢、またはアップルサイダービネガー)を摂取することを基本としたダイエット方法ですが、りんご酢ダイエット方法は、以下のような方法で行われることがありますが、個人の体質や健康状態に合わせて慎重に行う必要があります。

 

りんご酢の摂取

通常、食事の前に水やジュースで薄めたりんご酢を摂取します。これが満腹感をもたらし、食事の量を減らすのに役立っています。

食事との組み合わせ

りんご酢ダイエットは、バランスの取れた食事と併用することが推奨されます。

運動

ダイエットの成果を向上させるために運動を組み合わせるのも効果的です。

 

りんご酢ダイエットにはいくつかの潜在的な余裕がある代謝とされています。例えば、酢酸は新陳代謝を促進し、血糖値の上昇を温暖化する効果があると言われています。助けることができる可能性もあります。

 

しかし、注意すべき点がありますので、そこは気をつけていただければと思います。りんご酢は強い酸性を持っているため、直接摂取すると胃や食道への刺激を考慮する可能性があります。 また、摂りすぎると胃不快感や消化器系の問題さらに、すべての人に同じように効果があるわけではなく、個人差があります。

 

りんご酢ダイエットを始める前に、健康専門家と相談し、自分の健康状態や目標に合った方法を確立することが重要です。りんご酢ダイエットだけでなく、バ​​ランスの取れた食事と運動を組み合わせた総合的なアプローチが、健康的な体重管理のために有効です。

【chatGPT調べによる】

 

 りんご酢自体が歯に直接関係するというケースの場面では、特に注意が必要になります。

 

それはなぜか?

→その酸性は歯のエナメル質を侵す可能性があるからです。

 

それでは解説します。

歯のエナメル質とは

歯のエナメル質は、歯の外部を覆っているに非常に硬い層で、歯をカリエスや外部からの攻撃から守る役割があります。 エナメル質は硬いもの、酸には弱い、酸性物質の露出が続いていますと徐々に溶解し始めます。

りんご酢の影響

りんご酢を歯に直接塗布すると、その酸性が歯のエナメル質に作用し、エナメル質が不安定になったり、溶解したりするリスクがございます。これにより、歯がカリエスになりやすくなるだけでなく、歯の敏感さも増加し、冷たいものや熱いもの、酸っぱいものを食べたときの痛みを感じやすくなります。

 

歯磨きの際にりんご酢を使用することは、長期的に歯の健康を損なう可能性が高いので、推奨されません。 エナメル質が一度破損すると、自然に修復することはできません。健康を守るためには、確実な方法でのケアが必要になってしまいます。

歯科医からの意見

お酢自体は健康にとてもよい食品ですが「飲酢」には少し要注意な一面もあります。

歯の酸蝕症(さんしょく症)です。酸蝕とは、読んで字のごとく「酸に蝕まれる」こと。
つまり、お酢の酸性により歯が蝕まれるという事です。


具体的な症状としては

  • 歯の表面がテカテカになる
  • 歯がすり減る
  • 歯が黄色や茶色っぽくなる
  • 歯がしみるようになる

などがあります。


なぜ飲酢によってこのような症状が出やすいかというと、お口の中は普段中性(約pH7)に保たれていますが、飲酢によって口内pHが酸性に傾くために、歯に脱灰(だっかい)という歯の表面が溶けるような現象が起こるからです。
歯が溶ける(脱灰)現象が起こる境を臨海pHといい、口内の臨界pHは5.5とされます。
しかしお酢(りんご酢)のpHは約3.4です。


そのため、飲酢習慣によって口内pHが中性から酸性に傾きやすく、また臨海pHを超える頻度も増えるため歯の酸蝕症を引き起こしやすくなるのです!

 

なので、歯が溶けるというのは正解ということです。

 

だからそれを知った上で、それでも

「りんご酢ダイエットをしてみたい!」

という方にはオススメな予防策がございます。

 

知った上で対策するのか、

全く知らないのとでは雲泥の差です。

 

 

何度もお伝えしておりますが、

  • 飲酢後に水でうがいする
  • ストローで飲む(なるべく喉奥に直接流し込む)
  • 飲酢後すぐに歯磨きをしない

です!


飲酢後に水でうがいをする事で、口内を酸性から中性に戻す事ができ またストローを使うことで、なるべく歯にお酢を触れさせずに飲む事ができます!

飲酢後にすぐに歯磨きをしない、というのは飲酢後の酸性に傾いた口内を歯ブラシでゴシゴシ磨いたり、研磨剤入りの歯磨き粉を使う事で歯の表面を傷つけやすくなるのを防ぐためです。

短期的・長期的な影響

短期的にりんご酢を使って歯を磨いても、その酸性の影響は無視できません。繰り返し使用すると、歯の表面がザラザラになることを感じないかもしれません。これはエナメル質の微細な損傷の先にありますが、これはさらにリスクが高まる可能性があります。

りんご酢の他の使用方法に関する注意点

りんご酢は、歯磨きに使うだけでなく、飲み物やサラダのドレッシングとしても人気があります。 際のりんご酢も、口内に一定時間留めることは、歯に対して悪い可能性があります。発泡してから飲むことが推奨され、飲んだ後は水で口をすすぐか、歯を磨くことをおすすめします。それが逆にエナメル質にダメージを与える可能性があるため、飲んでから30分ほど時間を置いてから歯磨きを行うとちょうど良いでしょう。

まとめ

健康食品や自然療法が流行している中、多くの人々がさまざまな方法でリンゴ酢を使用しています。リンゴ酢を歯に触れることでやはり歯の表面が溶けてしまいますので、気をつけていただくことと、正しい歯磨き粉やフッ素の入ったものを使うなど、飲んだ後のケアをすること、歯は一生の大切な財産です。正しいケアをして、健康な歯をそこで、リンゴ酢を取り入れるのであれば、しっかり考えて行ってください。

 

少しでも参考になりましたら幸いです。

 

こどもおとな歯科理事長 佐々木賢

 

東武練馬でこどもの専門歯医者をお探しなら

東武練馬駅徒歩3分

こどもおとな歯科までご相談ください。

こどもおとな歯科

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME