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りんご酢ダイエットは要注意!

[2022.11.14]

昔からお酢を飲む健康法やダイエットはありましたが、ここ最近なんだかまた【りんご酢】を飲んで行う【りんご酢ダイエット】が流行ってきているようですね!

お酢自体は健康にとてもよい食品ですが「飲酢」には少し要注意な一面もあります。

それが歯の酸蝕症(さんしょく症)です。酸蝕とは、読んで字のごとく「酸に蝕まれる」こと。
つまり、お酢の酸性により歯が蝕まれるという事です。

具体的な症状としては

  • 歯の表面がテカテカになる
  • 歯がすり減る
  • 歯が黄色や茶色っぽくなる
  • 歯がしみるようになる

などがあります。

なぜ飲酢によってこのような症状が出やすいかというと、お口の中は普段中性(約pH7)に保たれていますが、飲酢によって口内pHが酸性に傾くために、歯に脱灰(だっかい)という歯の表面が溶けるような現象が起こるからです。
歯が溶ける(脱灰)現象が起こる境を臨海pHといい、口内の臨界pHは5.5とされます。
しかしお酢(りんご酢)のpHは約3.4!
そのため、飲酢習慣によって口内pHが中性から酸性に傾きやすく、また臨海pHを超える頻度も増えるため歯の酸蝕症を引き起こしやすくなるのです!

「でもりんご酢ダイエットをしたい!!」という方にはオススメな予防策がございます。それは

  • 飲酢後に水でうがいする
  • ストローで飲む(なるべく喉奥に直接流し込む)
  • 飲酢後すぐに歯磨きをしない

などです!
飲酢後に水でうがいをする事で、口内を酸性から中性に戻す事ができ またストローを使うことで、なるべく歯にお酢を触れさせずに飲む事ができます!

飲酢後にすぐに歯磨きをしない、というのは飲酢後の酸性に傾いた口内を歯ブラシでゴシゴシ磨いたり、研磨剤入りの歯磨き粉を使う事で歯の表面を傷つけやすくなるのを防ぐためです。

余談ですが、食後すぐに歯磨きをしてはいけない!という話を聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれません。
この「食後すぐに」、というのが正に酸蝕症の防止のような意味合いです。
食後というのは口内pHが酸性に傾くので、すぐに磨くと歯を傷つけるという事なのですが、実際には食後すぐに磨いた方が食渣(しょくさ、食べカスの事)を取り除きやすく、またむし歯や歯周病の原因となるプラークができる前にそのエサを除去できるので、硬い歯ブラシや研磨剤入り歯磨き粉でゴシゴシ磨かないようにすれば、食後すぐの歯磨きはとても良い事です!

もしこの記事を読んで、酸蝕症について気になる事がある方や、当てはまる症状がある方、一度チェックして欲しい方などおりましたらどうぞお気軽に当院までお問い合わせ下さい。

 

 

こどもおとな歯科

 

 

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